呼吸と身体とエトセトラ

ことこと家ヨガスタジオ(涌谷/富谷)

身体を知ろう 〜筋膜〜

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今学んでいるパーソナルヨガ・アドバンスで先日、筋膜解剖学を学びました。

⁡筋膜リリースなど、筋膜という言葉は耳にすると思いますが、ではいったい身体の中でどの様な機能を担っているのでしょうか? 
長い間、不活性とされてきた組織とされていたそうですが、ここ数年で筋膜の研究は進んでおり、年々様々な機能が知られてきているそうです。

◉支持機能
筋膜は全身で細胞の核までつながり蜘蛛の巣の様に張り巡らされており、その張力によって姿勢を保持するため「第二の骨格」とも言われている。全身を覆っていて、筋膜以外を全て溶かしても人体は人型を保つほど!

◉力の伝達
筋肉が発揮した力を伝達する働きがある。筋膜は全身に連なり張り巡らされているため、その繋がりで筋張力が伝達されて全体の動きを生み出している。(大地を強く踏み込む分だけ胸が開く、ツイストが深まる、とヨガのレッスンでもお伝えしているエネルギーの流れに近いかな)

◉感覚機能
筋膜には温度や触圧覚などの外部からの刺激を受け取ったり、関節の傾きなどを測ったりするセンサーが付いている。(体がどのように動いたか、変化したかなどを伝えてくれる)

◉動作の制御
個々の筋肉同士が絶妙に連携して細かい力加減で動作ができるのは、脳ではなく筋膜がまとめ役になっている。⇨全身を筋膜単位で考えるのが運動学に基本になってきている。(繊細なところまでフォローしてチームの調和を図る優秀人材みたい)

◉バランス機能
人体の構造において、骨が圧縮力・筋膜が張力を作り、この2つが絶妙なバランスをとっている。筋膜の張力要素により、体にかかる負担が分散し、一番下にある足の負担が軽減する。(みんなで協力し合って一か所に負担がかからない様になっている。これすごくないですか?)

・・・
筋膜同士の癒着は関節可動域の低下や発痛、歪みをもたらし姿勢にも影響を及ぼしていきます。また癒着や痛みがあった場合の対処法、運動療法、ヨガでどこまでどの様にアプローチできるのかなど学びました。

ことこと家でロルフィングを提供してくださっているロルファーの大友さんが以前、筋膜をはじめとする膜の説明をしてくれて、それがすごくわかりやすかった。
ミカンの外側の膜(皮)、房を包んでいる膜、そして一粒一粒を包んでいる膜。それらが繋がりあってミカンという形を作っている。
そんなイメージ。

身体は一つの小宇宙。
知れば知るほど本当に良くできていると感心させられます。
皆さんの身体は良くできている。
ひとりひとりが小宇宙。
猫も生きているものすべて🐈🐇🦉⁡