ある日のレッスン。
肩周りが重いとのこと。
リセットムーブメントで仰向けでゆらゆらごろごろと動くこと20分ほど。マンツーマンのレッスンだったので、この方が不得意な動きをメインに、精度を上げながら回数多めに(普段あまり働いていない筋肉などを働かせる)とやっていきました。
すると姿勢が別人のように、、、、。
まるでBefore&Afterのお手本かのような...
ご本人の体感としては、
足がどっしりと地面に付いていて、でも身体はフワッと軽い。
呼吸も胸のところで呼吸していたのが、お腹が動く呼吸に変わった。
重かった肩周りも嘘みたいに軽い。
とのこと。
上半身が緩み呼吸が深まることで重心が下がり、心身ともに落ち着きのある状態。しっかりとグランディングしている。自分自身の内側に余裕がある状態とも言えます。
呼吸が通ると身体がコンパクトにまとまる感じです。
呼吸が胸あたりだけの呼吸は、肩周りや背中の緊張が抜けておらず重心が上がり呼吸も浅く、いわゆる浮ついている状態です。身体的にはあまり心地の良い状態ではなく、自分自身の内側に余裕がない感じです。(ストレスが多い時や焦っている時とかこうなりやすい)
姿勢が変わるというのは見た目だけの変化ではなく、内側の感覚や身体の状態が変わっていることの表れでもあります。
身体の緊張が緩み呼吸が深まる。
呼吸が深まると体内のエネルギーや体液循環の巡りも促進されます。
また、呼吸は自律神経ともダイレクトに繋がっています。
ということは血圧や心拍数も変わる。
そしてそれは気分やマインドにも影響していきます。
身体全体を動かすといいというのは、筋力や柔軟性の向上のためだけでなく、身体の状態が変わるからということもあります。生活の質が変わります。
動いて自分を整えるというのは、お部屋をお掃除することに似ているなと感じます。
風が通って空気が入れ替わり、お部屋がきれいになる。
呼吸が巡りを促進し、重たい感覚がなくなっていく。
居心地の良い部屋。
居心地の良い身体.。
ただ姿勢は割とすぐに戻ります。でも繰り返し続けていって日常生活での動きが変わっていくことで、自然と姿勢も変わっていきます。
少しずつ新しい習慣を身につけていくイメージです。