呼吸と身体とエトセトラ

ことこと家ヨガスタジオ(涌谷/富谷)

軽く楽に〜最近のレッスン

ここ最近のレッスンの初めに取り入れているリセットムーブメント。ゆらゆらしたりごろごろしながら背骨周りを緩めていくワークです。

このワークの後は身体が緩まるので「このまま寝たい」と暗にレッスン継続を拒否される方もいらっしゃいます(気持ちはわかる)。
そしてワーク後に立った時に皆さんおっしゃるのが、

「足裏全体が床にどしっと着いてる」

「足が重い」

「身体が軽い、ふわっとしてる」

「スッと立ってる」

「楽」

といった感覚です。

重いけど軽いって矛盾してるようですが、下半身はどっしりと安定していて(グランディングが強まってる)、上半身は軽さがある状態です。心身ともに安定が増す状態。

呼吸も自然と深まり(呼吸のエリアが下がる)、落ち着きを感じやすくなります。姿勢も自然と変わり、肩周りがガチガチですという方もおおかた楽になる。

そう、身体が自然といい感じに整うんです。そしてそれは身体が動きやすい状態。

そこから呼吸観察。
そう、呼吸法ではなく観察。呼吸の通り道をその人なりにつかんでもらいます。呼吸が通るとはどういう感覚なのか。驚くほどシンプルなやり方で。

そしてその呼吸が通る感覚が無くならないようにアーサナの練習をしていく。

すると

「軽く動ける」

「動くのが楽」

「ずっと動き続けられそう」

となります。

初めてレッスンに来られた方で前屈が苦しさしかなかったという方も、「楽!」と驚かれたり、なかなか肩から腕の力みが抜けきれなかった方が、「むしろ力めない」とおっしゃって、力が抜けると楽なんだという感覚を初めて体感したりと、私自身驚いてます。

力みが生じる動き方は呼吸が通りづらくなり(呼吸が止まる、詰まる)、きつさや動きづらさが生じます。そうなると楽とか軽さはなくなり、「頑張ってやっている」感が起こり無駄に疲れます。
(ヨガの後に心地よい疲れではなく、ぐったりと疲れる場合は力んで息を止めていることが多い)

力んでしまったら力を抜く、ではなく、そもそも力まないように動く。

ちなみに以上のことはレッスンの中だけでなく、日常生活でもまんま当てはまります。
日常生活でもそのように動けていたら、そもそも腰痛肩こり起こらない、ストレッチとかしなくても柔らかい、呼吸も浅くならない、体調も良好、いつも落ち着いていられると、余分な”苦”が減少、もしくは無くなるのだそうです。

そんな境地にいきたいものだと日々楽しく模索しております。


力強い根付き(グランディング)