身体のお勉強。復習も兼ねて。
身体には身体の理があり、そこから大きく外れながら動くと、動きづらさ、痛みや怪我、疾患へと繋がっていきます。
じゃぁ、身体の理を全部知らないと動けないのか、というわけではなく、身体は勝手に全体で調整して動いてくれます。働いてくれます。
ただあまりにも動かなすぎる(歩かない、座ったままとか)=神経を介した入出力が少ないと身体が本来持っている機能的な動きを身体自身が忘れてしまうようです。
そりゃそうですよね。動かないのだもの。
では身体を動かしましょう、運動しましょうといっていきなりハードな全身運動するのも危険です。間違いなく身体を痛めます。
そんな時に参考になるのがパフォーマンスミラミッドなるもの。
下から積み上げるようにして進めていきます。
下の3つは動きやすい身体の下地づくり。
上の4つは動きの質を高めていくイメージです。
特に動きづらさや身体に痛みなどない場合は点線から上の部分の強度を高めるトレーニングや動きの質を高めていくトレーニングを行っていきます。
痛みや動きずらさがある、または普段全く身体を動かしていないなどといった場合は、点線から下の部分にコレクティブエクササイズ(動かせていないところに刺激を入れて動きを出していくシンプルなエクササイズ )でアプローチして、動ける身体の下地づくりをしていきます。
では下地づくり下の3つの簡単な説明です。
不必要な緊張の抑制
身体に余分な力みが入っていて力が抜けられない、常に力がグッと入って身体を固めてる場合は、まず手技やエクササイズで緊張を落としていきます。緊張がある状態では可動性・安定性が制限されます。
軟部組織の制限
軟部組織(皮膚や筋肉等)にスパズムや筋攣縮(筋肉が過緊張して強張っている。重だるさや圧痛がある)がある場合、神経の反射を活用して筋肉を弛緩させる抑制を用いて筋攣縮を取り除いていきます(1a,1b,半回抑制)。
呼吸
呼吸の状態は自律神経、姿勢、動きの質に影響します。
ヨガの視点で捉えてみる
ヨガのアーサナはパフォーマンスという視点で見れば、大きく見て上の4つを高めていく練習とも捉えられます。(ベーシックなアーサナは可動性・安定性を養い、アドバンスのアーサナはパワーやスキルと高めていく)
呼吸は呼吸法やコレクティブエクササイズでアプローチしていくこともできます。
下の3つは人によって必要なアプローチが変わってきますので、パーソナルレッスンや施術、もしくは診療など1 on 1での対応が向いてます。
このパフォーマンスピラミッドはクラスのシークエンスを考える際にも参考になりますね。
なんとなくつくってみました。なんとなく、です。
ヨガのアーサナは何気に複雑で難しい面もありますので、地道にこつこつと継続していきましょう。