呼吸と身体とエトセトラ

ことこと家ヨガスタジオ(涌谷/富谷)

身体の仕組みと痛み ~Joint bay Joint Approach~

なぜ首や腰ばかりが痛くなって、胸が痛くならないのはなぜか。
(胸が痛いとなると心情的なものが思い浮かばれますね)

腰椎ヘルニアとか頸椎症は良く聞くけど、胸椎ヘルニアはあまり聞かないのか。

この「Joint bay Joint Approach」 を学んだ時になるほど〜〜と思いました。

Joint bay Joint Approach

関節は動きに適した関節(モビリティ)と動きを補助する安定性に適した関節(スタビリティ)と二つの役割に分けられます。
このスタビリティとモビリティが交互に並んでいる仕組みを「Jint by Joint Approach」と言います。

どの関節も安定性と可動性は必要ですが、安定性が欲しい関節は一方向の動きが得意、可動性の関節は多方向(前後屈、側屈、回旋)の動きが得意という構造上の特質があります。

腰椎は前後屈は得意だけど、回旋は苦手。
肩関節・股関節は球関節なので動きの自由度が高い。

安定性の関節が動き過ぎず土台となる事で隣り合う可動性の関節はのびのびと動ける、そんなイメージでしょうか。

役割が変わると痛みが出やすい

ところが、本来可動性がある関節(肩や股関節)の動きが悪くなると、その代わりにあまり動いて欲しくない安定性の関節(首、腰)が動かざるを得なくなる

本来安定を担っている関節(首、腰)が動きすぎる

痛み

となることが多いそうです。

例えば、

・高いところにある物を取ろうとする時、腕が頭の横まで上がらない場合、腰で反って手を届かせようとする → 腰痛

・下にある物を取ろうとする時、股関節を曲げないで腰を丸めて身体を屈めてしまう、など → 腰痛

・上を見上げる時、胸から反って上をみると首にはそんなに負担はかからないけど、胸が丸まって反れない場合、首だけ動かして上を見てしまう → 首痛

そもそも首と腰は動きやすい

絵を見て頂くとわかるかと思いますが、胸椎は肋骨でしっかりと守られているけれども、首と腰は筋肉意外に守ってくれる物がない。

首と腰は多方向の動きは苦手ですが、屈めるのと反る(前後屈)は得意。だから筋肉で安定させないと前後にはめちゃめちゃ動く。

なので腹筋が大切、とこうなる訳です。

腹筋とわかりやすく一言で表されてますが、もっというと体幹,、コア、インナーユニットと呼ばれる筋肉群になります。

(インナーユニットの詳細はこちら)

笑う門には福来たる(呼吸編) - 呼吸と身体とエトセトラ


インナーユニットが働いてエロンゲーション(軸伸展)が出ることで、首も守られます。

ヨガでいうところのタダーサナです。

身体には身体の理があり、アーサナもこの理から外れて動くと簡単に身体を痛めます。

痛みや違和感は身体からのシグナルです。ちゃんと教えてくれるなんて、ありがたいですね。