呼吸と身体とエトセトラ

ことこと家ヨガスタジオ(涌谷/富谷)

Yoga 八支則 / ヤマ・ニヤマ

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前回↑ の続きになります。

 

まずは生活の中で整える(ヤマ・ニヤマ)

①のヤマと、②のニヤマで普段の自分の在り方を整えます。

ヤマ:してはいけないこと

[エネルギーの無駄遣いをしない / 貪りすぎない / 嘘をつかない / 傷つけない/盗まない]
これらは自分にも他人にも環境にも、です。

これらをガチガチに常に自分を監視するようにしながら守ろうとすると疲れます。私は無理です。
が、ヤマでしてはいけないと伝えてくれている事を実行すれば確実に生きにくくなります。自分が苦しくなる。そして確実に周囲の人との関係が悪くなり軋轢が生じます。

何か苦しいな、何が周囲とうまくいってないなと感じた時に、自分を振り返る指針としてヤマで自分を照らしてみると、気づくことがあったりして、ごちゃごちゃになっていた思考や心が整理され、自然と生きやすくなる。

例えば、ついスマホをだらだらと見てしまう。
スマホひとつ開くだけで沢山の情報が、また欲望を掻き立てるようなキャッチーな誘惑が嫌というほど入ってきます。それらと接触する事で自分の中にそれらの印象が記憶として積み重なります。
何気に自分の中が混乱します。
不必要な感情で心乱れたり、必要でないものを欲しいと思うようになったりして、自分の本心やシンプルな望みがわからなくなる。
自分の内側が乱れる→自分に余裕がなくなる→ストレスの蓄積、自分や周囲への態度が荒くなる(誹謗中傷しちゃったり、暴力的な思考になっていたり、何かへの依存、執着が生まれたり)。ヤマを実行しまっている。

そんな自分に気がついたら、内側が乱れている。それはなぜ?と内省し、スマホのだらだら見(エネルギーの無駄遣い)をやめて情報との接触を減らす、自分が落ち着く時間を持つ、など自分を整えることをするのがヤマの実践に繋がっていくと思います。

 

ニヤマ:実践すると良いこと

[心身・環境をきれいに保つ / 充分に足りていることに気がつく/ 自分が成し遂げたいこと、愛情を持って取り組めるのものに熱心に励む / 小さな自分視点から解き放ってくれるような知識や真理が書かれている教えを学び、私達を生かしてくれている大いなる存在に思いを寄せ身を委ねる]

私の感覚としてはヤマで整理された自分からさらにもう一歩、自分との、そして環境との調和を高めて、生きやすくから生きるのが楽しい、になっていくイメージです。
より積極的により良く生きる、みたいな。

心身や環境を清浄(きれい、だけではなく滞りがなく循環している)に保つ事で意識がクリアになる。
意識がクリアになる事で感じられること、気づけることがあります。意識が混沌としていたら感性も鈍ります。
困難なことがあっても熱心に取り組めるような、自分が本気で取り組みたいこと、自分が心から望んでいることが何なのかも、意識が混沌としていたらわかりません。

また今の自分からひとつ視野を広げてくれるような、視点を上げてくれるような書物や教えに触れることで意識がクリアになります。


自分や環境がとっ散らかっていたら、物事をそのままに見る事が難しくなるし(先入観、思い込みというフィルターで見てしまう)、自分の本心すらも見えない。
また自分に余裕なければ他人に思いやりを持つのも難しい。

整えることは自分にとって本当に必要な物事、望んでいる事を吟味し取捨選択すること。そして残った物事にエネルギーを注いでいく。

その事は結果として自分や周りを幸せにしてくれるのではないかと思います。

 

完璧じゃなくていいから、ひとつずつ整理整頓。