呼吸と身体とエトセトラ

ことこと家ヨガスタジオ(涌谷/富谷)

笑う門には福来たる(呼吸編)

※長いのでさっくりと読みたい方は、イラスト後の《 》の文章を飛ばしてください

ヨガでは呼吸は大切、とよく言われますが、確かに大切。自分でもそう言ってきました。が、ここ最近、呼吸法の講座を2つ受けて、さらに呼吸の奥深さを目の当たりにしております。

 

呼吸が変わると何が変わる?

呼吸って面白くて、私たちの生命そのものでもあるし、身体とも心とも深く繋がっているし(自律神経と繋がっている)、ある程度は自分の意思で調整できる(ここ大切)。でも呼吸ってしていて当たり前なのであまり意識されていない。
ちなみに呼吸法を実践している方々の変化です。

睡眠の質が良くなる 便通が良くなる 疲れにくくなる 体温が上がる 身体が動きやすくなる 瞑想に入りやすくなる 身体が心地良い....


呼吸の解剖学

呼吸法は意識的に内側(深層筋)を動かしていきます。内側とは? 

例えば仰向けでも椅子に座ってでもいいのですが、身体を動かさないでじっとしていても動いているところがあります。呼吸で動いているところ(お腹や胸)、それが内側から生じる動きです。

《 解剖学的にいうと、インナーマッスル、インナーユニット、体幹、コア、パワーハウスと呼ばれる(いろいろ呼ばれてますね..)、横隔膜・骨盤底筋群・腹筋群・多裂筋が主に呼吸と関わっています。これらの筋群がバランス良く働くことで、腹圧が高まり体幹を安定させ、身体の芯(軸)を作ってくれます。

肺には筋肉がありません。なので、肺が自ら動くことはできず、呼吸に主に関わっているインナー(深層)の筋肉達が働いて、胸郭が広がったり閉じたりする動きで呼吸という現象が生じます。
・胸郭が広がる→胸腔の内圧が下がり空気が体内に入ってくる→吸気
・胸郭が閉じる→胸腔の内圧が上がり空気が体外へ出ていく→吐気

ということは、インナーユニットの動きによって呼吸の状態が変わってきます 


笑いで内側が活性する

この内側の動きがあまりないと呼吸が浅く短い状態になり、腹圧も抜けて身体に力みが生じやすくなります。
この状態でバランス系のアーサナをすると、めっちゃぐらついてそれをなんとか身体を固めて、呼吸も止めて倒れないように踏ん張る、みたいな状態になります。
インナーユニットがしっかりと働いていると、キツイけど安定感があり、上半身は力が抜けていて呼吸もゆったりと行えている、芯はあるけどしなやかさもある状態。

で、このインナーユニット、深層筋なのですが、エクササイズ以外で鍛えられるんです。なんだと思いますか?
そう、大爆笑なんです。
涙がちょちょぎれるほど、ちょっとまって、お腹痛い、むり!🤣🤣🤣  ってほど大笑いするとお腹痛くなりますよね。下手すると次の日に筋肉痛になる。あれ、めちゃめちゃインナーマッスル動いてるんです。腹筋の一部(内腹斜筋)はエクササイズよりも大笑いした方が鍛えられるそうです。

別の言い方をすると、エクササイズしなくても、日々大笑いしていれば、インナーユニットが活性されるということでもあります。

子供の頃はたくさん笑うけど、大人になるほど笑わなくなり、難しい顔が増える....。

(ちなみに腹圧が抜けて動く事で、首肩凝り腰痛が起こるという側面もあります)

長くなりましたので、続きは次回に。