呼吸と身体とエトセトラ

ことこと家ヨガスタジオ(涌谷/富谷)

呼吸のはなし

呼吸は常に一定ではなく、呼吸の速さ、深さ、質は変化し続け、
そして呼吸は環境、身体の状態、思考、感情、自律神経と影響しあいます。

忙しすぎる、不安感があるなど自分の内側に余裕がないと呼吸は短く早くなり、身体にも余裕が無くなってきます。(内側が嵐状態)

逆に、のんびりとしている時、安心している時など内側に余裕があると呼吸は自然とゆっくり深くなり、身体にも余裕ができてくる。(内側に心地よい微風吹いてる)

メトロノームに例えるとすごくわかりやすい。
早いテンポで、チッチッチッチッチッと鳴っているのを聞いている時と、スローなテンポで、チッ…..チッ…..チッ…..チッ と鳴っているのを聞いているのをイメージしてみてください。
気分が変わってきませんか?

呼吸は24時間、意識せずとも自分の内側で繰り返されています。
意識せずとも内側で繰り返されているテンポを私たちは感じ取っています。

一般的には深い呼吸は良くて、浅い呼吸は良くないというイメージがありますが、呼吸自体に良い悪いはなく、ずっと浅いままで緊張が抜けない(交感神経優位)、ずっとゆったりしたままで活力がわかない(副交感神経優位)、と偏ったままでいることが不自然であり、何かしらの不調に繋がりやすいと考えます。

呼吸は生命の源であり、身体の根幹部分で働き、心と身体を繋ぎます。
命の内側で、物質と非物質の橋渡しをしてくれている、とても稀有な存在です。

最近感じるのは、呼吸が浅いままで漠然とした息苦しさや不調を抱えている方が多いということ。 かと言って、深くしようとして深くできるものでもありません。

本来は精神面が落ち着く事で呼吸も落ち着いていきますが、身体にアプローチする事でも呼吸は変わっていきます。身体に余裕をつくってあげる。そんなイメージです。

縮こまっているところを緩めてあげる。
ふ〜〜〜っと伸びをして、心地の良い状態をつくってあげる。

そして自分の内側で繰り返されている呼吸にただ意識を向けてみる。
呼吸の言い分に耳を傾けてみる。

普段、意識は何かと外に向きやすいです。
やらなければいけないこと、スマホSNS然り。
意識が外側ばかりに向いていると、内側が空洞になっていくように感じられる。もしかしたら何か満たされない感が出てくるかもしれない。


自分の内側にある呼吸の恩恵に気がついた時、自分自身の存在の豊かさにも気がついていく事でしょう。

 

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