ヨガ、というと身体が柔らかくなる、もしくは身体が柔らかい人がやるもの、というストレッチ系のイメージがあるのだなぁ、といろいろな方と話していて感じます。
でもヨガでも体は鍛えられますよ。
いわゆるアウターマッスル(筋肉のつき具合が見える身体の表面側についている、大きな力を出す筋肉)を鍛えるというよりかは、インナーマッスル(身体の奥の方についている、骨・姿勢を支える筋肉)をめっちゃ鍛えていきます。
なので、あまり見た目はムキムキにはならない。
特に体幹部分のインナーマッスル(コア)を意識して使っていきます。
だからヨガのアーサナ(ポーズ)は、なるべく最小限の力で動いていく。
インナーでアーサナを支えて安定感を高め、アウターはなるべく緩める。
(安定がないとアウターは緩められない)
そうすると呼吸が深まりやすくなり、ふっと力が抜ける心地の良い感覚が広がっていきます。
でも最初、コアの感覚が分からなかったり、コアが上手に使えないと、アーサナがグラグラと不安定になるので、肩や首やアウターが力み入ってあまり心地よくなかったり。
ヨガのアーサナの定義は、安定して心地よいこと。
言い換えると、芯が安定していてリラックスできていること。
そしてコアは呼吸にも深く連動しています。
なので呼吸の意識も高まっていきます。
呼吸てものすごく幅が広く、奥が深いんですよ。ヨガには呼吸法もたくさんあります。
そして呼吸が自然とスローダウンすることで、穏やかなマインドが生まれ、リラックスすることができていきます。
リラックスすることで、内側が鎮まり、意識が冴えていきます。
(これ、瞑想に入りやすい状態)
ヨガのクラスによっては、ストレッチ系多めのものとか、
コアをガンガンに使っていくものとか、
アーサナは身体をほぐす程度で、呼吸法、瞑想をメインにしているものなど、
本当に様々です。
[アドムカシュヴァーナアーサナ(下向きの犬のポーズ)]
これも一見なんてことのないアーサナですが、脚の裏側(もも裏など)や肩周りの筋肉の柔軟さが必要で、慣れるまではきつく感じるアーサナ。脚や手の力をコアに繋げてアーサナを支えられると、腕とか肩,首はリラックスしていて呼吸が通ってくる。これらが調和して、お尻を頂点とした三角形が出来上がります。
[アシュターヴァクラアーサナ]
これは腕の力もありますが、唯一の地面との接点である手からのエネルギー流れをコアに繋げることで身体を支えています。
最初はやさしいアーサナから始めて、徐々に柔軟性と筋力とコアの感覚を高め、
次第に難易度のあるアーサナを練習していきます。
なんだかんだと色々なアーサナを練習していくと、筋肉の柔軟性と筋力が上がり、結果として、姿勢が良くなったり、普段の呼吸も深くなったり、肩凝り、腰痛の予防や改善になったりとしていきます。