呼吸と身体とエトセトラ

ことこと家ヨガスタジオ(涌谷/富谷)

呼吸という深淵

呼吸は意識せずとも身体が自動で行ってくれているので、あって当たり前、息をしていて当たり前の感覚ですが(空気と同じですね)、この息によって私たちは実に多くの影響を受けていますし、多くの感情や自分の状態も息と共に感じています。

息が詰まる 息を合わせる 息を殺す 息が通う 息を潜める 息抜き 息苦しい 息を凝らす 息を呑む 息を吹き返す.....

これらの言葉をイメージして再現するだけでいろんな"息" があることに気づきますね。

 

話は変わりますが、昔、八卦掌という武術を習っていたことがありました。そこにはいろんな武術をやってきた方とか色々マニアックな方も多く、そんな方々のお話が日常ではあまり聞かないお話ばかりで面白かった。
そのうちの一つに、
「武術の達人は顔のすぐ前にティッシュを垂らしておいても呼吸でティッシュが揺れない」といったような物がありました。
鼻息荒ければティッシュなんて吹き飛びますよね。

それだけ達人と言われる人は、息をしているかしていないかわからないくらい呼吸が落ち着いていて、何が起こっても動じない、というような話でした。

そう、息は心を表します。
怒っている人の息は荒く強く、嬉しい時は息は弾み、心穏やかな時は息も落ち着いて穏やかである。

また呼吸は自律神経の働きとも密接に関わり合っています。私たちは自律神経の働きを自由自在にコントロールすることはできません。
が、呼吸はある程度までは自分で調整することができます。
ヨガは身体と呼吸にアプローチして自律神経のバランスを整え、心に落ち着いてもらうという面も多分に持ち合わせています。

呼吸と思考も関係していて、呼吸が落ち着けば落ち着くほど思考の流れも緩やかになっていきます。

またアーサナにおいても呼吸はとても重要な働きを担っています。
適切な呼吸(に伴う身体の動き)なしには快適なアーサナを取ることは難しいでしょう。

本当に呼吸というのは奥深く、深淵であるなぁと感じます。

私は呼吸がスローダウンして自分の内側が穏やかで落ち着いている時の心地の良い静けさがたまらなく好きです。

そんな呼吸の学びを新たに始めました。
その名も深層呼吸法。ヨガの伝統的な呼吸方と現代の呼吸方を織り合わせた呼吸法。

とても興味深く面白い。

少しずつシェアしていきたいと思います。

 

 深い森 深呼吸 鳥 のワードでAIが作ってくれた画像です。割と好きな感じですが、鳥が大きくて多すぎてちょっと怖い....