呼吸と身体とエトセトラ

ことこと家ヨガスタジオ(涌谷/富谷)

スマホ呼吸

この前、ネットでスマホ呼吸なる言葉を見かけました。

スマホ呼吸って、、、としばし言葉を失いましたが、スマホ呼吸法とかじゃなくて良かった。。

 

内容は、大雑把にいうとスマホを長時間見てると呼吸が浅くなるという内容。

大概、スマホを見るときって猫背になると思うのですが、長時間その姿勢でいると呼吸が浅くなると。

 

 

確かに、、、ですね。

猫背は胸を閉じるので、どうしたって呼吸は浅くなりますね。。

意識して背中に目一杯呼吸を入れて、胸で吸えない分背中に入れるくらいの呼吸をしていれば浅くはならないかもしれませんが、そんな事しながらスマホ見ている人なんていないですよね。。

それこそ背中を広げるスマホ呼吸法になるかとは思いますが。

 

猫背は百害あって一利なしといっても過言ではないかと思います。

あえて一利あげるとすれば、自分の殻に閉じこもりたい時とかは猫背はいいかもしれない。

そういう時もありますよね。。

 

猫背は内臓の不調を招きやすいですし、あとやる気もなくなる姿勢ですね。。

ずっと猫背でいるとダラダラとしたくなる。

そう、呼吸が浅くなると疲れやすくなったり、代謝が落ちたり、自律神経のバランスも乱れやすくなります。

 

猫背は背骨が起きてなく丸まっている状態。ということは、抗重力筋(背骨に沿ってついている脊柱起立筋などの、背骨が起きて、すっと普通に立っている状態の姿勢を支えている、その名の通りの重力に抗する筋肉)の働きが弱く重力にやや負けてしまっている状態とも言えます。極端にいうと地球とのバランスがとれていないということ。

いや、宇宙とのバランスか??

 

猫背からとんでもないところに話が来てしまいました。

 

私の尊敬するヨガの先生が言っていた言葉を思い出します。

「地面を押す力が強すぎるとそれは緊張を生み出す。重力と釣り合う力で押すこと。そのバランスをみいだすこと」

これはアーサナをとっている時の言葉です。重力に身を委ねつつも、その中で最小限の力を使って立つ。そうすると余分な力みが抜けた調和のとれたアーサナになる。

 

これはヨガ哲学にも繋がります。

必要以上に貪らないこと。。

 

その時に初めて、アーサナのひとつの指針でもある、「安定して快適である」状態になれる。

そういう状態って、自分の中に居るのがとても居心地がいいんですね。

呼吸もゆったりと落ち着いていて。

 

猫背はあまり居心地が良くない。

呼吸が浅くなるからというのも理由のひとつですね。。

 

ということで、宇宙との調和をヨガで学んで行きましょう。

 

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今日も良き1日を!

 

 

 

3月のスケジュール

日に日に暖かくなり、もうすぐ身も心も緩む春ですね。

そろそろ薪ストーブも終わりの頃。

 

さて、3月のスケジュールです。もう3月ですが。。いつもと変わらず

 

ことこと家ヨガスタジオ

(火)19:30 ベーシックヨガ

(水)19:30 フローヨガ

(金)19:30 ベーシックヨガ

(土)10:00 ベーシックヨガとなります。

 

涌谷町総合型スポーツクラブ

(木)13:30 ベーシックヨガ 

こちらは涌谷町公民館でのヨガクラスです。

 

スケジュール変更やクラスの空き状況は下記のリンク先のスケジュールにてご確認頂けます。

フリカレ | 今月 ことこと家ヨガスケジュール

 

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その他詳細、お問い合わせはHPをご覧ください。

宮城県遠田郡涌谷町のヨガスタジオ - ことこと家ヨガスタジオ

 

3月も皆さんとヨガができるのを楽しみにしています!

 

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焼き芋できますね。。

 

 

 

 

ヨガとは?

 ヨガの語源はサンスクリット語の「ユジュ」。意味は「繋ぐ」。ヨガは体、心、魂を大いなるもの(神、宇宙)に結びつけることの行法として遠い昔のインドで発生したと言われています。

 

ヨガにはたくさんの聖典がありますが、その中でも一般的に知られているのが2,000年以上前に編纂された『ヨーガ・スートラ』です。 そのヨーガ・スートラ第1章に

「ヨーガとは、心の働き(作用)を制御することである」

とまず最初に一文で端的に説明されています。

 そう、ヨーガとは単に身体を動かすだけではなく、心の働きの制御という目的があります。

さらにヨーガ・スートラの中にヨーガの八肢則という教えがあります。

 

①ヤマ(禁戒 してはいけないとこ)

②ニヤマ(勧誡 すべきこと)

アーサナ(坐法)

④プラーナヤーマ(呼吸法)

⑤プラティヤハーラ(制感 感覚を支配する)

⑥ダーラナー(集中)

⑦ディヤーナ(瞑想)

⑧サマーディ(三昧)

 

最後のサマーディは悟りとも言われる状態です。かつてはサマーディを目指して修行法として行われていたものが、そのエッセンスは保持されつつ現代に合わせた形でアレンジされたものが、現在、一般的に行われているヨガとも言えます。 

 

では、なぜ古代インドの修行法がこの現代においても脈々と受け継がれているのか?そのエッセンスとは?

 

心の働きを制御するためには、心の働きを常に観察し続ける力が必要になります。そして心の微細な働きを見るためには、身体が緩んでいる事、呼吸が落ち着いていること、マインドが安らいでいる状態が必要です。ご自身の内側が静寂である時に初めて微細なものの動きが感じられます。

 

そう、まさしくその状態とは心身がリラックスしてくつろいでいる状態なのです。そう、それは自律神経でいうと副交感神経が優位になっている状態。

 

現代ではストレス過多やその他様々な原因によって、交感神経優位の状態が続きやすく、自律神経失調症疲労感がとれない、よく眠れないといった、病気まではいってないが身体の不調が続くといった不定愁訴がうまれやすい環境にあると言われています。

 

そんな現代に生きているからこそ、心身共に安らぐ状態(副交感神経が優位な状態)を作ってくれるYOGAがこの現代において、多くの人に求められている要素、エッセンスだと感じられます。

 

ちなみに、多くのヨガスタジオで行われているのは

アーサナ(坐法、ポーズ) ④プラーナヤーマ(呼吸法)  ⑥ダーラナー(集中) ⑦ディヤーナ(瞑想) がメインになるかと思われます。その中で⑤プラティヤハーラ(感覚を支配する)を培っていく。①ヤマ(禁戒 してはいけないとこ)  ②ニヤマ(勧誡 すべきこと)は日常生活で実践していく事や哲学の勉強になります。もちろんヨガスタジオによって何を主軸に置いているかは変わってきますし、クラス内容でアーサナをメインにしたクラス、哲学をメインにしたクラスなどと様々です。

 

そう、そして現代ではデスクワーカーも増え、慢性的な運動不足も懸念されています。ですので、③アーサナがフィットネスとしても、肩こりや腰痛予防や身体のセルフケアとしても必要とされる要素と思われます。

 

また、ヨガは何千年と受け継がれてきた哲学が背景にあります。そこには私達が本当の意味で幸せに生きることができるための教えがたくさん散りばめられています。

 

ヨガは身体を整え、心を整え、本質的に幸せに生きていくための手段として私達の生を支えてくれるものなのです。

 

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