セルフケアと養生。どちらも耳にしたことがある言葉ですが、どちらかといえばセルフケアの方が馴染みがあるかもしれません。
・腰が重だるいのでストレッチやマッサージでケアする→セルフケア。
・そもそも腰が重だるくならないような動きにする→養生。
重だるさとか痛みは外傷でなければ日常の動き方から生じることが多いです。
(顔を洗う、起き上がる、座る立ち上がるとかの誰もがする動き)
良くなってもまた戻る
ストレッチやマッサージをして、もしくはヨガをして一時的に腰が軽くなってもまた重だるくなるのは、日常でそうなるような動き方をしてしまっているから。だからその時は良くなってもまた元に戻る。
養生はその腰が重だるくなってしまうような動きをそうじゃない動きに変えるので、そもそも重だるくならないようになる。
パーソナルレッスンにお越しくださっている方でも、力仕事をして腰が痛くなっていたのが、動き方を変えたら痛くなるどころかむしろ身体の調子が良くなったという方もいらっしゃいます(レッスンの中で動きを習得して日常でも応用するイメージ)。
またアーサナの中には身体への負荷が強いものも多いので、動かし方次第では簡単に痛めます(ある意味怖い)。
養生の学びはヨガにも活きる
今学んでいる「呼吸・整体」。ここでの学びはこの養生のところに重きを置いています。
日常生活での動き、呼吸、意識、在り方。それらが変われば自ずといろいろなことが変わってくる。とってもおもしろい学びです。
関節が硬い、身体がガチガチとか、呼吸が浅い、身体の不調があるとか、思考が休まらない、疲れが抜けない....とかは、身体を緩められない(必要以上に力んでしまう)ことが要因になることが多い。力みは呼吸も浅くなりやすく身体にとっては負担となります。
でも
「どうやって緩んだらいいのかがわからない」
のであれば
「どうやって力んだらいいのかがわからない」
になればいいそうです。
(先生のお言葉。これを聞いた時"無理でしょ!"って思いました)
でも実際に力みづらい動き方があるんです。力みづらい世界線というか次元といってもいいほどの。
でもそれはどこか遠いところにある難しいことではなく、身体が動物として本来備えている自然な動きにある。(ちなみに人も動物です)
でもその本来のものが眠ってしまい生き物として不自然なことをしてしまっている。だから力む。そこを取り戻しましょう、そうすればどうやって力んだらいいかわからなくなります、とどうやらそういうことらしいです。
実際に私自身もこの学びの中で力みが生じない動きを体験したとき、その軽さ動きやすさに驚きました。最近のレッスンにも少し取り入れたりて、きてくださっている方でも同じようなことを体感してもらっています。
根本を観て根本にアプローチする養生。
奥深い世界です。
猫は脱力上手。必要以上には力まないし頑張らない。でも動きはピカイチ。