日常に寄り添うバガヴァッド・ギーター。
バガヴァッド・ギーターはヨガの本質を伝えてくれている、およそ5,000年前!に編纂された経典です。そのギーターをことこと家ヨガスタジオにて月一回、プレーマヨギーニー先生が日常生活に寄り添う形でお話してくれています。
ギーターは一人で読んでもよく分からないところがあります。ちょっと難しかったりします。でもギーターが伝えようとしていることは、何千年前から変わらない私たち人間の本質、この世界の成り立ち、何を大切にするべきなのか、などなど、今の私たちにも必要なことが書かれてあります。
先日(10/24)の日常に寄り添うギーターは第三章カルマ・ヨーガの章。
この世界は三つの性質(グナ)によって動かされているとギーターでは伝えています。サットヴァ(純粋性)・ラジャス(激性)・タマス(無知性)の三性質。
サットヴァは清浄、知性、幸福、喜びなど純粋な質。
ラジャスは行動、欲望、競争心など活発な質。
タマスは、不安、怠慢、無知、混乱、眠りなど鈍質。
早朝はサットヴァな時間、日中はラジャス、夜はタマスの影響を受けている。全てこの世界に現象として現れているものは三つの性質の影響を受けている。
そして私たちも持って生まれた性質と、後天的に育まれる性質に引っ張られて行動しています。ラジャスの質が多ければ、野心に溢れ行動的になるし、タマスが増えると引きこもりたくなる。サットヴァの質が多ければ他者の幸せを願い周囲に喜びを増やしていく生き方をしていく。そう私たちはこのグナによって引っ張られているとギーターでは伝えています。
そして出来うればサットヴァ=純粋な質を増やしていく生き方をしましょう、と。それが真に幸せな生き方ですよ、と。
ラジャス(激性)の質は欲望を生み出します。欲望はその望みが叶えられないと怒りに変わり、怒りは破壊(人間関係の破壊、物を壊すとか)を導き、無知と混乱(タマス)に入っていく....。そう、だからこの世の大敵は外にあるのではなく自らが抱く欲望であると。
大体私たちな何がしかの「欲」を持って生きています。
美味しいものを食べたい、悲しい目に会いたくない、思う通りの結果が欲しい...。
それらは全て「自分の感覚を満たしたい」という欲望の表れです。思う通りの結果が得られないと、自分や他人を責め、そしてそれはいずれ怒りへと変わっていきます。
そしてサットヴァ(純粋な質)を増やしていくことで、この私が満たされたいという欲望が少なくなり、イライラすることが無くなったり、誰かに、何かに対して怒りを抱くことも無くなっていくよ、とギーターを伝えてくれています。
だから、今、もしイライラすることがあったり怒りの感情があるならば、イライラの感情を直接無くそうとすることは無意味で、その裏にある欲望をなくしていく事が先決で、さらには欲望を無くしていくサットヴァの質を増やしていくことが最善の方法ということになります。
では、どうすればサットヴァの質が増えるのか。
長くなりそうなので、続きはまた次回に....。
オンラインの方々と。
次回は11/14 17:30からです。
ご興味ございましたらご連絡お待ちしてます。
オンラインでもご参加OKです。