日常の風景からヨーガの学びを当てはめてみる。
石油ストーブを点火すると熱が生まれヤカンの水が沸いて部屋が程よい湿度で暖まる。蒸気が立ち上りほっこりとする風景。
ストーブはストーブの役割、灯油には灯油の役割、ヤカンの役割、水の役割と、それぞれの性質(これをグナと呼ぶ)に従って、部屋が程よい湿度で暖まるという一つの目的を為す。調和ともいう。
ある日水に自我が芽生え、私は今日はブクブクしたくないので沸きません(エゴという)、となると、この白いモクモクとした湯気が出ないと言うこの絵柄的には有り得ない不協和音が生み出される。
毎日の何気ない風景はそれぞれがそれぞれの役割を果たすことで(ダルマともいう)、何事も無いかのように為されている。
何も特別な事をする事が大切なのではなく、まずはエゴ無く役割を果たす事。これが秘訣。
しかし、このエゴを無くすというのはたいそう大変なことで、ヨーガではいかにエゴを落としていくかを教えてくれている。