呼吸と身体とエトセトラ

ことこと家ヨガスタジオ(涌谷/富谷)

ふ く あ つ

腹圧。

漢字で書くとなんだかおもしろくもなんともない感じですが、ひらがなだとなんだか愛嬌があるように感じられますね。。

先日、NHKで血管の特集ありました。見た方いらっしゃいました??
なんと恐ろしい事に毛細血管が消えて無くなっていくという、ひえ~~!!な映像が流れていました。いろいろな理由が原因で(睡眠不足・糖分の過剰摂取、加齢など)、毛細血管への血流が無くなることで毛細血管が消えていくというゴースト血管現象。血管は細胞に酸素や栄養素を送っている役割があるので、消えた毛細血管の周囲の組織の機能が衰えていく→肌のたるみや臓器の機能の低下、骨粗しょう症認知症などをもたらすとのこと。

そりゃぁ、酸素と栄養がなければ生きてはいけないわな、、と思いつつ、だからって血管自体が無くならなくてもいいんじゃない??とそのシビアさに痺れました。使われない筋肉の機能が低下していくのと同じですね。。 さすがに筋肉は消えてしまったりはしませんが。。 

で、血管が消えてしまわないためには、もちろん睡眠をきちんととる、暴飲暴食をしないなどという生活習慣の乱れを正すことと、適度な運動で血流を促すのが大切とのこと。

で、第二の心臓といわれているふくらはぎを使って血流改善!(ふくらはぎの筋肉が伸び縮みする事で血管に圧が加わり血流が下から上へと登っていく)ということで、スキップが推奨されていました。で、もうひとつが深呼吸。深呼吸をして横隔膜を動かすのが良いと。
でしょ?でしょ?? やっぱり横隔膜よね、いいこと言うね先生、なーんてキャッキャしてたのですが、が、テレビではこの横隔膜を動かすことの大切さはさらっと流されて、ふくらはぎメインの進行になっていました。ちょっとがっかり。

この横隔膜の運動(横隔膜も筋肉)もかなり大切です。
もちろんふくらはぎの運動も大切だけど、横隔膜を使った呼吸をすることで横隔膜を含むインナーマッスルのユニット全体が働いて、腹圧がかかり、内臓にも刺激がいき血流が促されます。また横隔膜を動かす腹式呼吸をすることで副交感神経が活発になり、末端への血流も促されます。
いいことだらけ。

これは私の実感ですが、ふくらはぎを使うことで下半身末端からの静脈・リンパの流れが心臓に向かうのを助け、横隔膜を動かすことで体内に刺激を与え身体の内側からの血流を促す。外から内からといった感じです。どっちも大切ですね。

ヨガでも呼吸法やアーサナで横隔膜を動かして、腹圧をコントロールしていくことが大切だったりします。そこを意識するかしないかで、アーサナの深まりにも違いが出てきます。この腹圧というのはとても奥深いです。

ということで  ふ く あ つ 。

クラスでも愛嬌のある感じでいきたいと思います。

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スタジオのジャスミンの花が咲き始めました❤︎

4月スケジュール

だいぶ暖かくなり、やっと東北にも春が来る~ と嬉しさしみじみ。

暖かくなってくると身体も緩んでくるので、身体も軽々♪ 心もうきうきです。

冬はどうしても代謝が落ちて身体も重くなりがちなので、この暖かくなったすきに身体をどんどん動かして体内の巡りを活性化させて、今度は夏に向けて体力を養って思いっきり夏を楽しむ、というのがおすすめの過ごし方です。季節と共にめりはりのある生活を。

 

さて、4月のスケジュールをUPしました。

冬の間、足が遠のいていた皆さんもお待ちししてますよ♡

 

4月スケジュール

 

涌谷町総合型スポーツクラブでのヨガクラスも4月から週一回(木曜13:30~15:00)の開催となります。ことこと家ヨガスタジオのクラスは平日は夜のみのクラスとなりますので、平日の昼間しか行けないという方は、こちらもご検討いただければと思います。こちらのヨガクラスはことこと家ヨガスタジオとは料金体制が異なりますのでご注意ください。

[涌谷町総合型スポーツクラブ]

入会金3,000円 / 年会費2,000円 発生しますが、一回のクラスは500円で受講いただけます。 お申込み・詳細は涌谷町公民館(0229-43-3001)までお問い合わせください。

 

それでは4月も皆様のお越しをお待ちしております!

https://www.instagram.com/p/BDZ3tIWlM9U/

 

ことこと家ヨガスタジオ

後藤初美

 

ヨガと生理学

先々週の金曜日から月曜にかけて、お休みを頂いてヨガのワークショップを受けに東京に行っていました。ご協力頂いた皆さまありがとうございました!

 ワークショップの内容は、「ヨガ生理学集中コース」 。

ヨガのアーサナや呼吸法がどのような効果があるのか、またそれはどういう理由からなのかを生理学(生理学とは、生命現象を機能の側面から研究する生物学の一分野)の基礎をカバーしながら学んでいくという、なんとも興味深い内容でした。

 

骨、結合組織、筋肉、呼吸、循環(血液、リンパ)、神経系、内分泌等々、生命の働き、生命の維持を支えている生理現象。それらが全て潤滑に働き巡ることで体内のホメオスタシス(恒常性)が保たれています。身体は自分自身を最適の状態に、生命の働きをより良い状態に保とうとする力を持っています。ただやはり日常で慢性的に受けるストレスや、もしくは現代の生活環境などによって、その恒常性が崩れ、何かしらの不調がうまれてしまうことも多々あります。そんな時にヨガがどう役立つことができるのか、そんなことも学びました。

生理学をすべて勉強するとなると4日ではとてもカバーしきれないと思いますが、今回はヨガのアーサナや呼吸法が身体に及ぼす影響、効果の理由を生理学の基礎をカバーしながら学んでいくということでしたので、なんとか、というところでしょうか。

今回教えてくださった先生は指導歴20年近いヨガの指導者でもあり、またコロンビア大学の応用生理学において博士を取得されているという経歴をお持ちのベテラン先生。年齢は推定で60?70?歳ほどで、自然体でチャーミングなお方。笑顔がとても優しくて、私も年をとったらこんな風な物腰になりたい!と、新たな目標が生まれました。笑

内容もとても分かりやすく、終わってみて、本当に必要なところ、大切なところを基礎をカバーしながらシンプルにまとめて構成してある内容になっていたんだなぁとしみじみと感じております。

 

ヨガを続けていくにつれ、また生徒さんと日々接する中で、この現象はどういうこと?という疑問が生まれては、勉強して解消?解決?することもありますが、それでもまだ腑に落ちないところがあったり、?のままであることもあります。やはり、身体という自然現象は入り組んだシステムの上に成り立っており、また環境や個人の育ってきた経験なども身体に与える影響は大きく、そういった様々な現象のバランスの上で1人1人が在るので、一口にこれはこうだからこう!と断定できないところも沢山ありすぎます。

 

でも、生命現象の機能は万人共通。

そこを見ていく事で?が解けることもありますし、逆に個人差が際立って見えてきたりも。

 

今回のヨガ生理学集中WSを受けたことで、新しい発見もあり、&これまで断片的に自分の中に漂っていたものが、しゅっと一つににまとまったというか繋がったものもあり、手応えの多い四日間となりました。

 

今後のヨガクラス、さらにパワーアップして、ヨガが皆さんの生活に役立つようヨガをお伝えしていきたいと思います。

 

https://www.instagram.com/p/BE0V_eBlM4a/

ことこと家のお庭の花が咲き始めていますよ。

 

はつみ