呼吸と身体とエトセトラ

ことこと家ヨガスタジオ(涌谷/富谷)

ヨガの呼吸法

先日、ヨガの呼吸法、プラーナヤーマの講座を受講してきました。

そう、プラーナヤーマ。

プラーナはいわゆる、気、です。

気合の気、元気の気、気になる木(←これは年代層が高くないとわからないか、、?)

何気なしに気になる木と出てきましたが、よくよく考えると気になるってどういうこと?ふと思い、ググってみました。 

goo国語辞書先生によると、心配になる、気にかかる、とのこと。何かの事が脳裏にちらついて離れない、自分の気が対象に持っていかれちゃうってこと、、、かな?

 

ちなみに”気”はgoo国語辞書先生によると、

  1. 生命・意識・心などの状態や働き。

    1. ㋐息。呼吸。「気が詰まりそうな部屋」

    2. ㋑意識。「気を失う」

    3. ㋒物事に反応する心の働き。「気を静める」

    4. ㋓精神の傾向。気質。「気が強い」

    5. ㋔精神の盛り上がり。気勢。「復興の気がみなぎる」

    6. ㋕気分。気持ち。「気が楽だ」「気が乗らない」

    7. ㋖あれこれ考える心の動き。心遣い。心配。「どうにも気になる」

    8. ㋗物事にひきつけられたり、人を恋い慕ったりする気持ち。興味。関心。「彼女に気がある」

    9. ㋘何かをしようとする、また何かしたいと思う心の動き。つもり。「どうする気だ」「やる気がある」

  1. 天地に生じる自然現象。空気・大気や、水蒸気などの気体。「山の気」

  1. あたりに漂う雰囲気。心に感じる周囲のようす。「陰鬱 (いんうつ) な気が漂う」

  1. ある物がもっている特有の香りや風味。「気の抜けたビール」

  1. 昔、中国で1年を24分した一つの、15日間。さらに3分した一つを候といい、気は3候からなる。節気。

 

こうやって改めて見るとなかなか面白い。

”気”はどうやらあちらこちらに動きたがる性質があるようですね。。

ヨガはまさしくそのあちこちに動きたがる気をコントロールして、ある一定の方向に流し、集めていくための訓練とも言えます。なぜならその方がより生きやすくなるからです。(この場合の生きやすい、は、生きるのが楽になるよ~ということではなく、より必要なこと、やるべきことに自分のエネルギーを効率よく使えるようになるとか、自分のやることに迷いとかがなくなってくるという意味です)

 

話を元に戻して、プラーナヤーマのプラーナは気、アーヤーマはコントロールする、拡張するという意味があります。 そう、プラーナヤーマとは呼吸を通して自分の気をコントロールするヨガのひとつの技法なのです。そしてプラーナヤーマは、体内の自理神経系の働きを最適化してくれるともいいます。

また、プラーナヤーマと瞑想は体を酸化させる活性酸素を減らすといったデータや、老化現象に関わるテロメアというDNAの繊維が短くなるのを防ぐ酵素が増える(テロメア細胞分裂をするたびに短くなるらしいのですが、分裂を繰り返して短かくなりすぎるとその細胞は分裂することができずに死んでしまう=老化現象なのだとか)というデータも出ているそう。さらに興奮をもたらすアドレナリンを下げ、副交感神経優位な状態にし、心身を落ち着かせるという神経伝達物質も増えるのだそう。

 

おそるべしプラーナヤーマ。そしておそるべしヨガの叡智。(代表的なプラーナヤーマで8種類ほどあります)

 

 

インドでもちょっと前まではアーサナがメインのヨガプログラムのパッケージが主流だったのが、いまはアーサナもするけどプラーナヤーマ→瞑想がメインという流れのプログラムパッケージが主流になっているとのこと。

まぁ、それだけストレス社会であるということの裏返しでもあるそうですが。

 

私もいそいそとプラーナヤーマの練習に励みたいと思います。

 

ここまでプラーナヤーマの凄さをさんざん述べてきましたが、、、、

もちろんアーサナも大切ですよ!

特に体をあまり動かさない&歩かなくなっている生活では特に。

また、アーサナはプラーナヤーマと瞑想に適した状態に体をもっていってくれます。

そのためのアーサナだ!!

 

というところで終わりにしたいと思います。

 

長々とお読みいただいてありがとうございました。

 

https://www.instagram.com/p/BMgE7T4hKBq/

(もうすぐ彼らも故郷に帰るのだな、、 としみじみ)

 

 

 

 

ことこと家ヨガスタジオでのヨガクラス、復活します!

 

冷え込む日々が相変わらず続いておりますが、皆様元気にお過ごしでしょうか?

 

さて、3月より、ことこと家ヨガスタジオでのヨガクラスを再開することとなりました。しばらくお休みいただいたり、再開したけどクラス数が少なかったりと皆様にはご迷惑をおかけしましたが、どうにか再開できる運びとなりました。クラス数は週4日となります。涌谷町スポーツクラブでの公民館でのヨガクラスも週一回とクラス数が増えまして、そちらと合わせるとと週5回のクラス開催となります。(ただし、涌谷町スポーツクラブヨガは料金体制がことこと家ヨガスタジオとは異なりますのでお気を付けください)

 

基本的にはことこと家ヨガ(略してことヨガ)のクラスは下記になります。

・火、水、金 の夜19:30~

・土曜の午前10:00~

 

涌谷町スポーツクラブヨガは、まだ確定していませんが、平日昼間での開催となります。(近々確定予定です)

 

下記リンクで詳細ご確認ください。

 

スケジュール 

 

クラス内容

 

料 金

 

これからもより良い形で皆様にヨガをお伝えできるよう精進していきます。

今後ともどうぞよろしくお願い致します。

 

初めての方も大歓迎です!

 

一緒にヨガを深めていきましょう~~。

 

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ことこと家ヨガスタジオ

後藤初美

自分の身体と仲良く。

 よく、生徒さんに、家でヨガをしたいけどどんなポーズ(アーサナ)をしていいかわからない、とか、ポーズがありすぎてどのポーズを練習したらいいかわからない、などの声を聞きます。

 

確かに。

 

基本的なポーズだけでも100前後はありますからね。。

 

沢山あるポーズですが、体幹のポジションという面からみると、おおまかに4種類に分けられます。

・前屈系(体感の屈曲と股関節の屈曲)

・後屈系(体幹の進展)

・側屈系(体幹の側屈)

・ねじり系(体幹の回旋)

 

それぞれの特徴。

 

・前屈系

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                    ジャーヌ・シルシャーサナ

骨盤から背骨を前へ倒していって頭を下げていくポーズ。

前屈が深まるにつれて、腰椎周辺が伸びて下半身の血行が良くなります。むくみや疲労の軽減にもおすすめ。脳が鎮められ、感覚機能がリラックスしていきます。

鎮静のエネルギー。

副交感神経UP。寝る前やリラックスしたいときにおすすめ。

 

・後屈系 

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                      プールヴォッターナ・アーサナ

背骨を後ろへ反らせて胸を開いていき、身体の前面を広げていきます。

交感神経を刺激するので、身体が活性化していきます。気持ちを晴れ晴れさせたい!、テンションを上げたい!ときにおすすめ。

覚醒のエネルギー。

(後屈系は身体に対する負荷も大きいので、いきなりやらないこと。ねじりで肩・背中をほぐしてからやりましょう。そして腰で反らない事。腰を痛めます)

 

・側屈系

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背骨を左右に曲げて体側を伸ばします。

左右均等にやることで身体の左右差を少なくして、歪みを解消していきます。

特にデスクワークでは体側は縮みやすく、肩こりや呼吸の浅さにつながりやすいので、まめに気持ちよ~く伸ばしてあげるのもおすすめです。体側の伸びは気持ちもすっきり!としていきます。

体側伸ばしは下のほうが分かりやすい&やりやすいかな。

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ヨガジャーナルから拝借。ちょっと画像が荒いですが、、。

 

・ねじり系

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                    アルダ・マツィエンドラーサナ

背骨を回旋させることで骨盤周辺や腹部内臓が絞られ、血行が良くなり内臓の機能が高められます。

肩回り・背中のこわばりもほぐしてくれるので、呼吸も深まりやすくなります。

背骨に沿って走っている自律神経の調整にもいいとされています。

 

ヨガのポーズはこちらのサイトがジャンル別に検索できて、便利です。

ジャンル別ヨガポーズ集 | ヨガジャーナル日本版

 

ストレスが多かったり、身体をあまり動かさない生活を送っていると、肩甲骨周りやみぞおちのあたりが硬くなる→横隔膜の動きも悪くなる→呼吸が浅くなる→自律神経のバランスが崩れる、といったパターンになりやすいので、背骨を動かして、体幹の動き(内側も)を良くしてあげることはとてもいい事です。

 

ヨガと自律神経に関しては前回の記事を参考にしてください。

kotoyoga.hatenadiary.jp

 

まずは、その時の自分の状態に合わせてポーズをひとつチョイスするのもいいですが、それぞれの種類からひとつずつピックアップしてやってみるのもいいですね。背骨をいろんな方向に動かすことで呼吸も深まりやすくなり、内臓にも良い刺激がいき、自律神経も調整されます。(順番としては、側屈→ツイスト→後屈→前屈&ツイスト がおすすめです)

 

座ってまたは横たわってやるポーズほどポーズの強度が低く、あまり頑張らずに身体を動かしたいときにいいです。例えば 同じツイストでも立って行うツイストポーズ(下の写真)は強度があがります。足腰を鍛えたい、全身をアクティブに使って身体を動かしたいときにおすすめです。ただし、強度の高いものをいきなりやると怪我をしやすいので、強度の低いものから順々にやっていくか、軽く身体を動かして身体をほぐしてからやりましょう。

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まとめると、、、

背骨の動きに焦点を当てた場合、ヨガのアーサナはおおまかに4種類にわけられる。

・前屈系(体感の屈曲と股関節の屈曲)

・後屈系(体幹の進展)

・側屈系(体幹の側屈)

・ねじり系(体幹の回旋)

 

それぞれの中でもアーサナの数はたくさんあるが、座位・仰向け・うつ伏せ(床と身体の接地面が多い)でやるアーサナは強度が低いものが多く、立位(床との接地面が少ない)のアーサナほど強度が高くなるものが多い。強度で選ぶのもよし。

*ただし、いきなり強度の強いものをやると怪我をしやすいので注意。

4種類まんべんなくやる場合は、側屈→ツイスト→後屈→前屈&ツイスト の順番がおすすめ。 ※後屈の後はチャイルドポーズのような背骨を丸めるポーズでリカバリーします。ツイストもリカバリーになります。

 

仕上げのシャバアーサナは忘れずに!

                 

ヨガの経験が長くなってくると、アーサナをとっているときの身体のエネルギーの感覚というのが身についてきますので、あまり考えなくても、あ、あのアーサナやりたいな、と身体が欲するようになってきたりもします。

 

自分の身体の状態を観る力、そして身体の状態に合わせて自分で自分の身体を調整していく力を養って、ご自分の身体と仲良くしていきましょう。